Fwd: a flabby will

前ブログ http://gnyuske.jugem.jp

Youtubeから貼り付ける動画が見つからない。

あまりの暑さに日記を書く気も起きないので、

以下、けやき坂46(通称:ひらがなけやき)の1stアルバム「走り出す瞬間」の感想の続きを書くことにする。

 

No6「沈黙した恋人よ」

歌唱メンバー:潮紗理菜、加藤史帆齊藤京子、佐々木久美、高本彩花

作曲:杉山勝彦 編曲:杉山勝彦、三谷秀甫、谷地学


ひらがなけやきの初期楽曲としては間違いなく最高傑作。もはや2010年代を代表する作曲家と言っても過言では無い、杉山勝彦が手がけている。流麗で切ない杉山節が全編に渡って炸裂しており、歌詞についても秋元先生のキャリアの中でも上位クラスと言って良いくらいに切なさに溢れている。

ひらがなけやきの中でも歌唱に魅力のあるメンバーが厳選されており、特にビジュアルの美しさがウリだと思われていた加藤史帆の歌い出しにグッと引き込まれてしまう。

 

歌詞が大好きなので、まんま引用してしまおう。

岬の灯台 
海原見下ろしながら
眩しい日差しに
時折瞳細める
中古のバイクで
どれだけ走って来ただろう?
汗ばむTシャツ 
太陽を吸い込んだ

また夏がやって来る前に
僕らが変わったこと ふと気づかされる
この沈黙

君が指さすものを 僕は見つけられない
同じ青空を見ているのに 鳥はどこへ行った?
君が大事なものを 僕は見過ごしている
そばにいることが当たり前で 
そう愛し方も 忘れてしまった

いつもの国道 
いくつのカーブ曲がれば
重なる身体は
バランス取り戻すかな
風切るバイクの
エンジンの振動が好きだって
語ってた君の口数が減ったよね

この夏が 去って行く頃に
僕らは見つめ合って 答えを出すんだ
そう さよなら

君は話そうとした 僕も話そうとした
だけどお互いを想い過ぎて 何も言えなかった
もっと素直になれば きっと言葉にできた
人は変わってくとわかってても
あの頃の自分に縛られてたんだ

沈黙し始めた
どこかの恋人たちよ
言葉にできない
その胸に耳を傾け
トンネルに 入る前に 
風の中で (ホントのこと)
君と僕は (何を伝える?)

君が指さすものを 僕は見つけられない
同じ青空を見ているのに 鳥はどこへ行った?
君が大事なものを 僕は見過ごしている
そばにいることが当たり前で 
それがダメだ どんな時も愛を感じよう
話さなきゃ わからないんだ
黙ってちゃ 夏は終わるよ


どんな恋人達にも必ず訪れるであろう別れの予感、ギリギリのところで踏ん張っている恋人達の情景が目に浮かぶ。

 

歌詞の構造がいかにも秋元先生らしい。
沈黙の時期を迎えてしまった恋人達を、還暦を迎えた秋元先生が客観的に見つめる視点かと思いきや、当事者である男性からの視点が入り交じっている。しかも歌うのは、10代後半から20代前半の女性という倒錯に倒錯を重ねたような秋元ワールド真骨頂を楽しんでもらいたい。