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2018年、どんな映画を観てきた?-こんな映画を観てきた、2018年。

 僕は映画鑑賞情報を、KINENOTEというキネマ旬報のサイトで記録しており、データを取り出すことができるので、ちょっと参考までに今年の傾向と私的ランキングをまとめてみた。

 劇場鑑賞本数:延べ61本(複数回観たもの含む)
※この他に東京国際映画祭にてKINENOTEに登録の無い新作(『BNK48: Girls Don't Cry』) が1本、仙台メディアテークで観た若手監督の日本映画(なんだっけ?)と、アテネフランセ文化センターで観た映画が数本あったはず。アテネフランセのときに上映後、中原昌也氏のトークがあったのだが、ちょうど中原氏の父が亡くなったとの報が入ったというタイミングで、映画も何もかも吹っ飛んでしまった。


 映画館ランキングベスト5は以下の通り

1位:7回 新宿ピカデリー
2位:5回 新宿武蔵野館
2位:5回 早稲田松竹
2位:5回 TジョイSEIBU大泉
2位:4回 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋

 振り返ってみると、意外に新宿ピカデリーが多いことにびっくりした。内2本は爆音映画祭で連続で観たウォン・カーウァイ天使の涙』『恋する惑星』である。今年の特徴としては、車に乗ってわざわざシネコンに行くのではなく、新宿等のアクセスの良い大都市で、何かの用事と合わせて映画を観るという効率重視への変化があっただと自己分析できる。新宿のフィットネスクラブに通っているので、仕事にフィットネスクラブに行った後、新宿武蔵野館のレイトショーを観るという、充実しまくった日も何度かあったことを思い出した。
 
 早稲田松竹では、1週間のうちにホン・サンスを3本観たのが大きい。
 
 TジョイSEIBU大泉は、吉祥寺バウスシアター無き後、車を手に入れた僕のホームシアターである。
 
 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋は、シネコンではあるのだが、都内でここくらいしかちょうど良い時間にやっていないというような絶妙な映画が混じってくるので見逃せない。配給の関係だろうか。ちなみに僕がこの映画館で観た映画は、『カメラを止めるな!』『リバーズ・エッジ』『寝ても覚めても』『アイドル(SKE48のドキュメンタリー)』と、めちゃめちゃ“強い”ラインナップだ。

 ユーロスペースイメージフォーラムはもっと通っている記憶があったが年間を通じるとどちらも数回ずつという結果であった。来年からはこれらの映画館でかかるような映画を、全てまとめて観れることになるかも知れない最強の映画館、われらが『アップリンク吉祥寺』がオープンしたので、僕の映画館ランキングを席巻することは間違いない。
 
 ちなみに、ココロヲ動かす・映画館・〇(通称ココマルシアター)で観た映画は昨年に引き続き0本だ。あんなものにクラウドファンディングで出資してしまったことは一生の恥としてこれからも強く生きていこうと思う。
 
 
 好きすぎて2回観に行った映画はこの4本だ。
わたしたちの家』(監督:清原惟)
志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(監督:湯浅弘章)
寝ても覚めても』(監督:濱口竜介)
覚悟はいいかそこの女子。』(監督:井口昇)


KINENOTEで映画評点も付けているので、上位をピックアップする。

まず、100点満点は4本

覚悟はいいかそこの女子。』(2回目鑑賞時)
寝ても覚めても』(2回目鑑賞時)
天使の涙』『恋する惑星』(爆音映画祭

全盛期ウォン・カーウァイの映画なんて、全部100点満点以外付くわけが無い。他に『欲望の翼』もリマスターか何かで今年の初めに上映されたのを観に行った。

99点
寝ても覚めても』(初回鑑賞時)

95点
南瓜とマヨネーズ』(監督:冨永昌敬)(年またぎ2回目鑑賞時)

94点
志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2回目鑑賞時)

91点
『正しい日 間違えた日』(監督:ホン・サンス)

90点は多数有り。特徴的なものを挙げておこう。
わたしたちの家
『聖なるもの』『花に嵐』(監督:岩切一空)
ちはやふる 結び』
カメラを止めるな!

岩切一空の映画は2本とも面白かった。また観たい。


評点は鑑賞後のノリと勢いだけで付けており、そこまで深く考えてもいないので、参考にしつつも純粋に今年初公開の作品のランキングを付けるとするとこんな結果になった。

1位『寝ても覚めても
2位『覚悟はいいかそこの女子。
3位『志乃ちゃんは自分の名前が言えない
4位『わたしたちの家
5位『リバーズ・エッジ
6位『カメラを止めるな!
7位『あみこ』
8位『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
9位『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』
10位『少女邂逅


日本映画ばっかりだ!
今年は1位と2位の主演を独占した唐田えりかさんがナンバー1でした!
ただのファン!

 

 

 今回もひらがなけやき1stアルバム『走り出す瞬間』の感想をしぶとく書いていくぞ。

 

No13「未熟な怒り」

歌唱メンバー:金村美玖、河田陽菜、小坂菜緒富田鈴花丹生明里、濱岸ひより、松田好花、宮田愛萌、渡邉美穂

作曲:バグベア 編曲:野中"まさ"雄一


サイレントマジョリティー」を書いたバグベアの曲だ。一番大きく聞こえるのは誰の唄声だろう。声量は無いがとても良い声。
しかし、この曲のようにジプシー音楽的なアレンジは、歌謡曲、Jpopに頻繁に登場するが、いったいどういう需要があるのだろうか。(「世界に一つだけの花」のような、アイリッシュトラッド風味は相性の良さも含めて納得できるのだが)曲で表現したいことが、アレンジと合っていないように感じる。

「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」って歌詞を巡り、槇原敬之と松本零士で争ったことがあった(平成大事件簿その1)

2018年のM-1グランプリが開催されていた時間、僕は新宿の映画館で、桑田佳祐 Act Against AIDS 2018「平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦ライブ・ビューイングを鑑賞していた。

 

こちらのサイトにしっかりしたレポートが載っている。仕事とはいえ、こういうレポートをちゃんと書けるのって大したものだなあと感心しながら読んでしまった。

 

okmusic.jp


 西城秀樹「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」からの、さくらももこ作詞の「100万年の幸せ!!」のつなぎでは僕も大方の人と同様に泣いた。こんなの泣かない奴はいないよ。両曲が発する陽性のヴァイブスが近いせいなのか、まるで一つの曲のようですら思えた。まさかこのような形で三者西城秀樹さくらももこ桑田佳祐がつながるなんてどこの誰が予想できただろう。

 全国民が涙する感動の演出の直後、唯一の洋楽からの選挙となった、カミラ・カベロ「Havana」のど下ネタカバーにもしびれた。
ラジオでもかけていたし、かなり好きだったんだろう。

 比較的前半に演奏された弘田三枝子「人形の家」は圧巻の演奏だった。僕にとって弘田三枝子ロネッツ「ビー・マイ・ベイビー」のカバーをする人であり、「人形の家」については、聞いたことはあるが、特に心に残る曲ではなかったと記憶している。
 今回のライブであらためて聞いたところ、あまりにも桑田佳祐「東京」に似ていたので、『ああ、「東京」の元ネタは「人形の家」だったのか」とそのときは合点がいき、帰途に着く際、AppleMusicにて早速原曲を聞いてみた。確かにルーツめいたものを感じなくも無いが、やはり全然違っていて、過去に僕が受けた印象と同じでピンとくるものが感じられなかった。
 何が言いたいかと言うと、バンドのアレンジが、一回のライブのために完全に桑田佳祐歌唱仕様に作り直しているということだ。しかも1曲や2曲というレベルでは無い。数十曲というレベルで、桑田佳祐の新曲が作り出されているのと同然のことが行われているのである。1回のライブ(実際には3回公演しているが)のために注ぐ労力がただ事では無いのだ。
 

 天才も奇才も大御所も大物も秋元康勝谷誠彦も、ひとかどの人達は皆、やることの量とスピードが半端じゃない。というよりちょっと狂っている。
 他人から認めてもらえない、まっとうな評価を受けていない、と不満を抱えている人がいるとならば、もう一度自身の努力、労力の量は十分か、これ以上どうすることもできない状態まで頑張っているのか問い直した方が良いだろう(自戒の念を込めて)。
 
 と、ここまで書いたところで、幻冬舎の見城社長が「秋元康の努力の量が~うんぬん」と偉そうな講釈をTwitterに書いていた。しかも、ブラックな働き方を擁護するような発言とも解釈されて、軽く炎上していた。確かに、考え方としては古臭いよね。見城社長とか嫌だし。
 
 脱線してしまったが、桑田佳祐って凄いミュージシャンなんだよっていう、みんな知っている情報を書いてみただけのこと。

 

最後はひらがなけやき1stアルバム『走り出す瞬間』の感想をしぶとく書いていくぞ。


No12「線香花火が消えるまで

歌唱メンバー:金村美玖、富田鈴花、松田好花

作曲:山本加津彦 編曲:山本加津彦

 

歌詞の世界観も70年代フォークの流れをそのまんま汲んだような楽曲で、秋元先生の得意なラインの一つであろう。じゃあ70年代にこういう曲があったかというと、無い。楽曲の雰囲気にアンマッチなテンポの速さに驚く。

作曲者の名前を聞いたことが無かったので、調べてみると、多くの楽曲提供はしているが大ヒットシングルを作るというより、アルバムのアクセントとしての小品を作ることに定評があるタイプと見受けられる。
48グループファンとしては、NMB48の超絶名曲『奥歯』を作曲した偉人であるということだけは覚えておかなければならない。

平成最後の「おかんとマー君」

 M1録画を昨夜帰ってからネタと講評以外は飛ばしまくって1時間弱で観た。気を付けてたのにTwitterの通知機能をOFFらなかったばかりに、事前に優勝者を知った上での鑑賞だった。


 僕は和牛、かまいたちジャルジャル霜降り明星の順番で楽しんだが、この4組はどのコンビが優勝しても納得できるレベルの高い漫才を見せてくれた。

 

 今回の講評で気になったのが、芸人から滲み出る『人間的な魅力』を重要視していたことだ。その流れをけん引したのは、立川志らくであったと記憶している。今回の審査員の目玉でもあった彼に飲み込まれたかのように、周りに座っていたサンドイッチマン富澤とナイツの塙も言葉を変えつつも、『人間的な魅力』というキーワードを発していた。

 結果、優勝したのは『人間的な魅力』に勝った「霜降り明星」であった。ただし、ここでいう『人間的な魅力』とは、次のお茶の間の人気者になり得る魅力、言い換えると地上波テレビバラエティ界での人気者になり得る魅力としか受け取ることができなかった。

 例えば、芸人を海外に派遣し、現地人と交流しながらその場所に伝わる奇祭を体験する姿を面白おかしくお茶の間に紹介するという画期的な番組があると仮定する。和牛、ジャルジャル霜降り明星の3組の中では、霜降り明星が最もお茶の間受けが良さそうだとは素人目に見ても何となく理解できる。

 立川志らくは『人間的な魅力』という言葉を、そのような意味に使ったわけでは無い。むしろ彼は地上波テレビバラエティ的なお約束事に対立する立場としての役割を担ってあの席に座っていたはずだ。ジャルジャルの1本目とトムブラウンに高得点を付けたことから考えても、彼の審査には一貫性があった。

 

 決勝の3組のネタを見たとき、実際には結果を知っていたにも関わらず、僕は和牛の優勝だと思った。霜降り明星も面白いが1本目と同じであるように見えた。比べて和牛は1本目と全然違っていた。1本目と2本目で全く違う質の面白さを見せつけた。圧倒的だと思った。
 結果は、霜降り明星が1票差で勝利した。霜降り明星が勝ったら面白い展開になるという空気が出来上がっていた。それは、次の"お茶の間の人気者"足りえる『人間的な魅力』で勝っているのは彼らだという空気だ。立川志らくの発した『人間的な魅力』を重要視する空気は、彼の意図していたであろう意味から転換した。


 和牛と霜降り明星の審査において1本目と2本目で評定の変化があった審査員は2人のみ。
 1人は立川志らく。彼は1本目の時点では両組とも93点を付けている。最後に霜降り明星を選んだ。
 もう1人は松本人志。彼は1本目は霜降り明星に94点、和牛に93点を付けたが、最後は和牛を選んだ。
 他の審査員は1本目の評点を高くしたコンビをそのまま最後に選んでいる。
つまり、松本人志が和牛に転ぶことを前提とすれば、立川志らくがどちらを選ぶかで優勝者が決まったことになる。

 立川志らくは1本目で評価を保留していた和牛を勝たせないという選択をした。容赦の無い選択だと思う。意識的では無いと思うが、M-1的な感動を否定したかったのかも知れない。あと一歩のところで優勝を逃しては、漫才の完成度を徹底的に高めた和牛が最後に勝つという感動物語よりも、まだ何も背負っていない霜降り明星がさっそうと優勝をかっさらう痛快さを選んだ。

 

 対して、松本人志は何故、和牛に転んだか。もう和牛に勝たせてあげたいという、情や優しさに決定権を委ねたとしか思えない。彼が帝王の座より、自ら降りた瞬間を見たような気がした。
(この人は、もともと過去の審査でも、情や優しさで選んでるよねという突っ込みもできなく無いが)

 

 番組の最後に彼は会場一丸となって場を盛り上げようとする様子を評して、「もうおっさんなんで~(中略)~、途中で泣けてきてしょうがなかった」という発言をした。
本当に泣いていたとしたら、彼はいつ、どのコンビのネタ中に泣いていたのだろうか。

LOVE AFFAIR

 2018年11月28日午前1時48分。コラムニストの勝谷誠彦が亡くなった。57歳だった。
僕は彼の有料配信メールを2007年の開始当初から購読している。
いつもよりも大分早い時間にメールが配信されていた。
内容は彼の訃報であった。

 文章を読む限り、ここ数年は孤独感に苛まれているようだった。妻や娘の存在を明らかにしたことも、そういった孤独感からくるものであったのかも知れない。孤独に耐えられなくなりアルコール依存症が深まったのか、アルコール依存症が深まったから孤独感が増したのか、順番はわからない。
 周囲には気にかけてくれる優秀なスタッフもいて、そこまで孤独じゃなかっただろうと思うのだが、やはりテレビやラジオといったメディアでの出番が少なくなったのが本人としては気になっていたのだろうか。華やかな世界に居続けることができれば、あるいは兵庫県知事選に当選していれば、アルコール依存症を治療するという気力も湧いたのかも知れない。

 12年もの長い間、平均5000字前後の彼の文章を毎日読み続けてきた。一度もお会いしたこともお話したことも無かったが、常に身近な存在に感じていた(というより、感じざるをえないだろう)。あと20年くらいは彼の文章を毎日読み続けるのだろうかということを思い浮かべていた矢先の訃報であった。

 

 このようなとき、僕は毎回当たり前のことを思いつき、少しだけほっとする。
永遠に続くものなど無いのだと知らされる。
物事には必ず終わりがある。
楽しいことは終わるけど、苦しいこともいつかは終わる。執着からはいつか解放される。
新たな楽しみと苦しみと執着が公平にやってくる。

 

 2017年1月1日に彼の有料配信メールが始まった。以下に一部引用する。
(有料メールであるのでルール違反であるのは承知の上だが、一部引用ということでご容赦頂きたい)

 

 今年はどんな年になるのだろう。明日から、それについて考えて行きたい。昨日、サダム・フセインの処刑が執行された。コーランの最後のフレーズを読み終わらぬうちに、処刑台の板は外された。
 サダムの仇敵である、ムクタダ・サドルの名前を、処刑する人々が、サダムに投げつけ続けてもいた。
 到底、公正で説得力があるとは言い難い、「私刑」だった。
 昨年は「フェア」が蔑ろにされた年だったと言えるかもしれない。

 ならば、今年は「フェア」が重んじられるのだろうか。重んじられるのではなく、重んじなくてはいけない。私たちひとつの生の中で、それは意識されなくてはいけない。

 そのことを、頭のどこかに置きつつ、今日からあなたのもとに、日々私はメールを送ることになる。

 あなたと、私にとって、2007年が素晴らしい年でありますように。


 彼が初回のメールで選んだ話題は「フェア」を重んじることであった。
誤解されることが多かった人生だと思うが、一貫して「フェア」な人であったことは間違い無い。何故なら「フェア」でない人間の文章を12年超も読み続けたいと思うわけが無いからだ。

 

 告別式では、彼の愛したサザンオールスターズ「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」が流されるのだろうか。

 ご冥福をお祈り申し上げます。

祭りのあと(雑な感想Part1)

 

祭りは終わった。

楽しかった時間はいったん終わり。

山本彩さんの更なるご活躍と幸せを心より願っています。

 

ということで、山本彩卒業のことと、絶賛ダイエット中で、フィットネスのことしか頭に無かったということで、ブログを更新しなかった言い訳としては十分だろう。
せめて更新しなかった間に劇場で観てきた映画の雑な感想くらいは書いておこうと思う。

と、言いたいところだが、多いので分けよう。


今回はPart1。

Part1
志乃ちゃんは自分の名前が言えない
検察側の罪人
銀魂2 掟は破るためにこそある
寝ても覚めても
カメラを止めるな!
SUNNY 強い気持ち・強い愛
アントマン&ワスプ
タリーと私の秘密の時間
いつも月夜に米の飯


Part2はこんな感じ(記事を書くタイミングによっては増える可能性有り、Part3に分ける可能性も・・・)

少女邂逅
『あみこ』
クワイエット・プレイス
きみの鳥はうたえる
500ページの夢の束
覚悟はいいかそこの女子。
『アイドル』
なっちゃんはまだ新宿』
『花に嵐』
『21世紀の女の子』

 

 


志乃ちゃんは自分の名前が言えない
2回観た。初回は号泣メンである。新たなクラスメイトの前での自己紹介場面に胸が締め付けられる。2回目を観たときもそのシーンを乗り越えるのが辛かった。個人差はあるだろうが、吃音ってこういう感じになるのかと初めて知ることができた。

この記事が非常に良かったのでリンクをば。

news.yahoo.co.jp

監督の湯浅弘章氏は経歴を確認すると、押井守の助監督を経て、乃木坂46関連の映像を多く撮影していた。年齢が自分と同じであった。何か色々わかるぞ同世代。最もそう感じたのは、劇中で主人公2人が歌う「翼をください」「あの素晴らしい愛をもう一度」「青空(The Blue Hearts)」「世界の終わり(thee michelle gun elephant)」の選曲である。特に「世界の終わり」で号泣。
ビタースウィートな終わり方にも唸らせられた。


検察側の罪人
こういう大物俳優陣がそろったときの「演技対決!!」的な売り文句は、ニノとキムタクがシリアスに対峙するストーリーなので、概ね間違ってはいないとはいえ、宣伝を受ける側が恥ずかしくなるのでできればやめて欲しい。
映画自体は監督自身の偏った思想性をふんだんに盛り込んであるので、ポレポレ東中野とかで上映すればちょうど良さそうな内容であった。
主演クラス以外は、どこかで見た、あるいは初めて見たような役者が多かったところはポイント高し。


銀魂2 掟は破るためにこそある
面白かった!長い!


寝ても覚めても
2回観て、原作も読んで、ユリイカも買った!
今年最高傑作。
エンディングテーマの、tofubeats「River」は彼自身の最高傑作だ。
唐田えりかに完全に魅了されてしまった。
ただのファン!


カメラを止めるな!
鑑賞直後は、時間をおいてまた観に行くつもり満々であったのだが『寝ても覚めても』を見たら、全くその気が失せてしまったのである。何でだろう?ちょっと前に「シン・ゴジラ」や「君の名は」がバズッたのとはまた違った消費のされ方をしたと感じている。その消費のスピードに胃もたれしてしまったという感じだろうか。


アントマン&ワスプ
アベンジャーズ』の最新作がめちゃめちゃ面白かったので、その流れで観に行った。その『アベンジャーズ』最新作と繋がるエンドクレジット前後だけ観れば充分。


SUNNY 強い気持ち・強い愛
冒頭の「ララランド」風のミュージカルシーンはほんときつかったが、広瀬すずが笑い、泣き、変顔をして・・そんな姿を大画面スクリーンで観れるだけで幸せじゃないか。
この映画には言いたいことが山ほどあった。

こうした方が良いのでは?という3部作構想まで考えた。
が、急速にテンションが落ちたので感想は以上とする。


タリーと私の秘密の時間
夜中にブルックリンへ飲みに行く車中で流れるBGMが全てシンディ・ローパーであった(おそらくベスト盤)。短いカットと曲を連動させて、数々のヒット曲が流れていく。主人公である彼女はここで止まっていたんだなと思い、胸が痛む。


いつも月夜に米の飯
結構好きなんだが、どこかのレビューサイトでボロクソに書かれていた。しかし、書かれていることは概ね正しくて異論無し。脚本の段階で、厳しい目で見てくれる人はいなかったのだろうかと考えてしまう。もうちょい料理を美味しそうに撮ろうよ。新潟の美しい土地を見せてくれよ。

 

以上、雑な感想Part1終わり!!

 

相変わらず終わりの見えない、けやき坂46(通称:ひらがなけやき)の1stアルバム「走り出す瞬間」の感想であるが、さすがに年内に終えたいので、1記事1曲の原則を破ることにした。
今回はNo8~No11の感想である。


No8「NO WAR in the future」

歌唱メンバー:井口眞緒、潮紗理菜、柿崎芽実影山優佳加藤史帆齊藤京子、佐々木久美、佐々木美玲高瀬愛奈高本彩花東村芽依、金村美玖、河田陽菜、小坂菜緒富田鈴花丹生明里、濱岸ひより、松田好花、宮田愛萌、渡邉美穂

作曲:ツキダタダシ 編曲:ツキダタダシ

ちょっと聞いていて恥ずかしい曲ではある。秋元先生が欅坂&けやき坂を通じて言いたいことはただ一つ。「愛の力で世界を平和にする」ということだ。ちょうど最近リリースされた『imagine』のリマスター盤を聞いたばかりだから言うわけでは無いが、きわめてジョンレノン的な一曲。

 

No9「イマニミテイロ」

歌唱メンバー:井口眞緒、潮紗理菜、柿崎芽実影山優佳加藤史帆齊藤京子、佐々木久美、佐々木美玲高瀬愛奈高本彩花東村芽依

作曲:前迫潤哉、Yasutaka.Ishio 編曲:Yasutaka.Ishio


まとめサイトではグループ内の対立を煽るような下品な歌詞だという言われようまでされていたと記憶している。タイトルがキャッチーなだけにイメージだけで思い込みがちであるが、前向きで力のある良い歌詞であると思う。ただ、秋元先生的な下品さというのは確かにわかるような気もする。ひらがなメンバーに対して愛着が湧いている人でないと特に良いとも悪いとも思わないであろう。

 

No10「半分の記憶」

歌唱メンバー:金村美玖、河田陽菜、小坂菜緒富田鈴花丹生明里、濱岸ひより、松田好花、宮田愛萌、渡邉美穂

作曲:吉田司、村山シベリウス達彦 編曲:若田部誠


ここまでが、シングルのカップリングとして収録されていた既発曲だ。
ひらがな2期生楽曲。さほど良いとは思わない。最も気になるところは、作曲者のクレジットにある「村山シベリウス達彦」氏である。
シベリウスよ!!

 

No11「期待していない自分」

歌唱メンバー:井口眞緒、潮紗理菜、柿崎芽実影山優佳加藤史帆齊藤京子、佐々木久美、佐々木美玲高瀬愛奈高本彩花東村芽依、金村美玖、河田陽菜、小坂菜緒富田鈴花丹生明里、濱岸ひより、松田好花、宮田愛萌、渡邉美穂

作曲:kyota. 編曲:生田真心


ここからが、ひらがなけやき1stアルバム『走り出す瞬間』に新録された全18曲の楽曲群となる。平成Jポップの総括とも言えるアルバムがようやく走り出す瞬間でもある。18という曲数に秋元先生の狂気を感じてしまう。
アルバム発売から4ヶ月近く経った今でも、ひらがなけやき冠番組「ひらがな推し」では、毎週1曲ずつ本作の楽曲のスタジオライブが流されている。先に述べたように、わざわざアルバム単位で聞かれない時代に、楽曲数が狂気じみているので、まだまだ全曲分の放送を終えるまで時間がかかりそうだ。

「このアルバムがすぐに消費され、捨てられてしまうような楽曲で構成されたわけでは無い」ということを冠番組自身が主張しているようも聞こえる。
僕がこのブログでちんたらと感想を述べているのもあながち的外れでは無いと言えないだろうか(←都合の良い解釈)

 

楽曲そのものについては、MVも製作されたリードトラックである、ということ以外に特に言いたいことは無い。

 

 

またしても台風が西日本で猛威をふるう夜に

前回の記事からの期間の開きかたから、山本彩の卒業発表に僕がショックを受けすぎたため、更新が滞っていたようにも見えてしまうかも知れない。

(そんなことも無いのだが、やっぱりそうなのかも知れない)

 

この間にも色々とブログ記事にぴったりのネタは数多くあったのだが、ほとんどスルーしてしまったので、時系列はめちゃくちゃながらも、せめてメモだけでも残しておきたい。

 

・転職して8月から新しい会社で働き始めたぞ!

フジロックに行ったぞ!

サマーソニックに行ったぞ!

・「グッバイ・ゴダール」を観たぞ!

・「カメラを止めるな」を観たぞ!ちょっと泣いたぞ!

・「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を観たぞ!けっこう泣いたぞ!

AKB48「センチメンタルトレイン」のMVを観たぞ!ちょっと泣いたぞ!

TBSラジオ「アフター6ジャンクション」が面白すぎて毎日聞いてるぞ!

・羊文学のライブに行ったぞ!

 

このような感じである。それぞれに感想はあるので、もう少し生活のペースをつかめたら「今頃?」というタイミングで書いていきたい。

 

終わりの見えない、けやき坂46(通称:ひらがなけやき)の1stアルバム「走り出す瞬間」の感想は細々と続けていく。

 

No7「それでも歩いてる」

歌唱メンバー井口眞緒、潮紗理菜、柿崎芽実影山優佳加藤史帆齊藤京子、佐々木久美、佐々木美玲高瀬愛奈高本彩花東村芽依

作曲:さいとうくにあき 編曲:さいとうくにあき

 

この曲が初期ひらがなけやきの最重要曲であると考えていたので、何事か爪痕の残ることを書き記さなければと気負い過ぎていたのだが、そんなことを言っていてもしょうがないだろう。

 

田中雄二氏の大著『AKBと日本のロック』にあったように秋元先生が多大な影響を受けた吉田拓郎をそのまま彼女達に歌わせたのであろう。

この曲で世界は齊藤京子の歌声を知ることとなった。中森明菜そっくりの声で『少女A』を歌いこなす彼女の姿を見て、秋元先生はこの曲を作ったのでは無いだろうか。

バラエティで見せるほのぼのとした印象とのギャップがあまりにも魅力的である。

この曲が、ひらがなけやきを、欅坂46(通称:漢字けやき)のアンダーグループではなく、匹敵する存在にまで高めたのだと言っても言い過ぎでは無いだろう。

 

www.youtube.com

 

ちなみに、はてなブログから、元のJUGEMへ戻そうかなと画策中である。

 

2018年7月30日 中野サンプラザホール 1階2列31番

2018年7月31日、16年と4ヶ月勤務した会社を辞めた。翌日からは新たな勤務先に出社することになる。

 

1日戻って、2018年7月30日 、山本彩中野サンプラザでのNMB48コンサート中にNMB48からの卒業を発表した。

その日、僕は中野サンプラザホールの1階2列31番の席に居た。中野サンプラザは列の表記が無い最前列があるので、僕は実質6列目に居た。

 

彼女が何か話した始めた瞬間、その場に居た全員が卒業発表だと感づいた。彼女が卒業を発表すると、1人のファンが「嘘だと言ってくれー」と叫んだ(僕はその時は何を叫んだかは聞き取れなかった)

 

彼女は「こんな嘘はつきませんよ」と少し苛ついた(僕にはそう見えた)ように話を続けた。

その通りだ。このような嘘や冗談をこのような場で言うような人物では無い。叫んだファンも含めて皆わかっていることだった。

しかし、彼女が卒業を口にした瞬間、僕も何故か、何かの嘘、冗談や演出の一部だと思ってしまった。それ程までに、その日のNMBのコンサートが充実してたからだった。数多くNMBのコンサート見てきたが、この日ほど良かったコンサートを他には知らない。

 

彼女がいつ卒業を口にしてもおかしく無い状況だとわかっているはずなのに、あまりにもコンサートが楽しかったので、僕は完全に失念していたのだ。この日が、この時間がこの先も続くのだと思い込んで居たのだ。

 

僕は眼球を前に押し出すよう、瞬きする時間を一切取らずに彼女を見つめ、話を聞いた。だが、彼女が何を言っているのか、すぐに理解はできなかった。

もちろん何を話したのかはわかっているが、こんなに間近で話を聞いておきながら、彼女がどのようなことを語ったのかは、後からネットニュースで知ることとなったのだ。

 

恥ずかしながら、自分と彼女を重ねた。長い間属していた組織を抜けること。それを公に発言すること。発言したら、あとは戻ることはできない。おこがましくも、僕は彼女と同じ気持ちだったと思う。

「言葉に発してしまったら、もう戻ることはできない」

5月後半に僕が感じたことを、彼女は今感じているのだ。

 

眼球を前に押し出しすぎたせいで、コンタクトレンズはすっかり乾いてしまった。